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ラ・ママ編 (15)

ハタボウさんが照明スタッフと共に照明のチェックが始まる、既に回線はチェックは済んでいるのだが、養生をかけたままの短時間のテストだったので、本格的なチェックになる。予想通り色々な場所から煙やら火を噴き出す・・・・・炭化した物は通電するので接点でショートし火を噴き、ボードを切った時に出る石膏の埃は熱で煙を出していた。

Hataハタボウさんは、何時、誰が、何を、シンプルにハッキリさせてキッチリ進めていく、仕事をする時に頼りになるタイプだ。私の場合正月休みだったので無理出来たが、ハタボウさんの場合、年末年始のイベントで現場仕切ってからラ・ママにやって来て猛烈に働いていく訳で「化け物か!」って何度も思った。
大胆に古い物を捨て、ケーブルを代えてガシガシ作業を進めていく、ハタボウさんも私も、ここにいる大半が明日出るバンドの事を知らない。だけど今出来る最高の形で明日ステージに立たせて上げたいと思っているようだ。
照明の当たりが決まり、ステージにラ・ママの看板が掲げられる。安堵感と共に、この箱にここまで深く関わりを持てる時間があと僅かなんだと思うと胸が痛くなった。

テーブルにビールが並べられて、楽器が運ばれて来る。麗香ちゃんが「ラ・ママ復活ライブ」をやろうって事で近所のスタジオからギターとベースをレンタルしてきた。王子様はどこまでもロマンティックだ。マティも「GIGするっとよ〜」と盛り上がってる。社長がステージに上がり乾杯!私はエビスビールを飲み干す。

Lamam魔太郎、麗香ちゃん、マティと共にステージに上がる。酒を飲んで舞台に立ったのは20年ぶりかな?作業着で歌うのは間違いないく初めて「20th Century Boy」を歌うが、構成が判らなくなって2コーラス後Aメロに戻って来れないまま麗香のギターソロでエンディングへ。
素晴らしい演奏は出来なかったが、これは眠っている可愛い女の子への目覚めのKissみたいなもの。必ず熱いKissをしに来る事を誓いステージを降りる。
魔太郎、麗香ちゃん、マティの演奏を客席で見る。ビカビカに磨いた照明がワックスをかけた床に反射している。

みんながラ・ママを愛している。出来れば自分の手でここを守りたいと思っている。この奇跡の箱に手を入れる事、多くの人達の思いを背負う事が許された濃密な時間が終った。

つづく

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Comments

☆まー☆さま
>詳しくブログに書いてくれて、本当にありがとうございます。
いえいえ!読んでくれてありがとうございます。
>今度は、その想いをステージから魅せてくださいね。
恭平とね、マティとね、関わったみんなとね、ガッツ〜〜〜ン!ってライブが出来る確信があるんです。
「この箱は俺が直した」じゃなくて「この箱は俺がステージ立つから素晴らしいんだ!」ってのを魅せつけてやるって思ってます。
早く工事じゃなくて立ちたいね!ステージに。

Posted by: Karibow | January 28, 2008 at 02:12 AM

詳しくブログに書いてくれて、本当にありがとうございます。
Karibowさんを筆頭に、ラママを愛するたくさんの人々がいて、復活があったことがよ~くわかりました。
Karibowさんのラママへの想いが切なくて、何度も涙が...
今度は、その想いをステージから魅せてくださいね。
いつまでも待ってます。

Posted by: ☆まー☆ | January 25, 2008 at 12:51 AM

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